以下の作業を行うことである程度使える環境を構築することが可能である。
作業手順
■ 元PC (Windows XP)上での作業
※システムフォルダを参照するためフォルダオプションの「表示」から「全てのファイルとフォルダを表示する」を選択し、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外しておく。
1. OutlookExpressを開き、「ツール」メニューの「アカウント」から使用メールアカウントをエクスポート(拡張子iaf)、「ファイル」メニューの「エクスポート−アドレス帳」でCSV形式でエクスポート(全対象項目にチェック)
2. C:\Documents and Settings\(ログオンユーザ名)\Local Settings\Application Data\Identities\{・・・・・・(※1)・・・・・・}\Microsoft\Outlook Expressフォルダ内のデータを全バックアップ
3. regeditを起動し、
\HKEY_CURRENT_USER\Identities\{・・・・・・(※1)・・・・・・}\Software\Microsoft\Outlook Express\5.0\Roulesをエクスポート(拡張子regファイル)
※Roulesより上の部分からエクスポートするとインポート先でエラーが多発するのでRoulesだけにする。
■ 移行先PC (Windows7)のVirtual PC(XP Mode)上での作業
1. Outlook Expressを起動し、元PCの作業1でエクスポートしたアカウント情報ファイルを「ツール」メニューの「アカウント」からインポート、同じくエクスポートしたCSVファイルを「ファイル」メニューの「インポート−他のアドレス帳」を選択しインポート。
2. メールアカウントのプロパティから「詳細設定」を選択し、配信のサーバーにメッセージのコピーを置くにチェックしてから一回だけ送受信を行う。その後OutlookExpressを終了。
(※これを行うのは下記3でバックアップデータをコピーするフォルダを準備するためと、移行完了後に再びメールを受信できるようにするため)
3. C:\Documents and Settings\(ログオンユーザ名)\Local Settings\Application Data\Identities\{・・・・・・(※2)・・・・・・}\Microsoft\Outlook Expressフォルダを開き、元PCの作業2でバックアップした内容を上書きコピーする。
4. 元PCの作業3でエクスポートしたregファイルをメモ帳で開き、{・・・・・・(※1)・・・・・・}の部分を新しいOutlookExpressの{・・・・・・(※2)・・・・・・}の部分と置き換える。(間違えないように注意)
5. 上記regファイルをダブルクリックしてレジストリにインポートする
6. regeditを起動し、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Protected Storage System Providerのアクセス権で詳細設定を開き「子オブジェクトすべての・・・」にチェックを入れ「OK」をクリックし、直下のレジストリ項目「S-1-5-21-・・・・・・」を削除する。
※これはOutlook Expressのアカウントのパスワードが保存されない不具合を修正するもの。
7. Outlook Expressを開き、設定内容を確認し足りないところを修正する。
8. Outlook Expressのショートカットを全ユーザーのスタートメニューに配置する(C:\Documents and Settings\All Users\スタート メニュー)。
※これをすることでWindows7のスタートメニューに表示される。(下図)

Windows7でOutlook Expressが起動(下図)
