2008年09月14日

チャイコフスキーの「弦楽セレナード」

先月10日(日)静岡のグランシップの大ホールで開かれた「グランシップ音楽の広場」に家族で行ってきた。

この時の模様は当日のNHKの県内ニュースでも紹介されたらしい。
通常、コンサートは中ホールで開催されるが、このときは大ホール。
というのもオーケストラの総勢が300人という規模であり、オーケストラ席に聴衆が混じる特殊な形態の「ノモス・ガンマ」という珍しい曲を演奏するためでもある。
ただ、この曲自体は珍しいものだがそれ以上の内容は感じなかった。
それより私が今でも忘れられないのが大編成の弦楽合奏によるチャイコフスキーの「弦楽セレナード」である。

プロ・アマ混交の臨時のオーケストラであるが一糸乱れぬ見事な弦の響きに、初めて聴く弦楽セレナードの第一楽章のあまりにも美しいメロディに心底震えた。
緊張感溢れる静けさの中から湧き出るような旋律、これまで聴いたどのコンサートよりも生演奏の素晴らしさを感じた。この響きは到底オーディオでは再現できないと思った。

弦楽セレナードはもともと有名なのでオムニバス形式のCDにはよく収録されており、第2楽章を何度か聴いたことがある。しかし第1楽章は初めてである。こんなに美しいとは知らなかった。一緒に聴いた娘も同じく感動していた。

家にあったカラヤン指揮のCDを聴いてみたが、弦の数が少ない印象がして、どうしてもあのときの感動には追いつかないのを感じた。別のCDをレンタルして聴いてみたがそれもやはり弦の厚みが足りない。やはりあの大編成は特別だったのかと思わざるを得なかった。

それでも諦めきれないのでAmazonやHMVで弦楽セレナードのCDを調べていたところ、小沢征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラが演奏したCDの感想が気になったので購入してみた。

そして、見事期待通りの音がそこにあった。弦の数が豊富な響き、重厚な低音があの時の印象を蘇らせてくれた。
そして流石なのは、プロ・アマ混交のオーケストラの時にはあまり良いとは思われなかった第1楽章の中ほどの部分もとても美しく聞かせてくれる。これは超一流のまた更に超が付く名人たちの演奏の故かと思う。

このCDには他にモーツァルトの「ディヴェルティメント」と「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」も収録されているが、弦楽演奏の美しさを極限まで聞かせてくれる名盤である。

チャイコフスキー : 弦楽セレナード / モーツァルト / ディヴェルティメント K136 他
チャイコフスキー : 弦楽セレナード / モーツァルト / ディヴェルティメント K136 他小澤征爾 チャイコフスキー サイトウ・キネン・オーケストラ

おすすめ平均
starsばかにうまいN響と揶揄された時代を知る者として
stars清澄な圧倒的な美の世界
stars感情的になりますけど許してください!!
starsすばらしいです!
starsそうか。これが「サイトウキネン」なのか!

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posted by なっちゃん at 14:27| 静岡 ☁| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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