2008年12月01日

ネトレプコの「椿姫」

このDVDを見る前に、同じ主演二人の「愛の妙薬」を見た。
これが大変面白かった。そこで「椿姫」を買ったのだが、「愛の妙薬」の数段素晴らしかった。
見事というほか無い演出と演技と歌だった。最初から最後まで退屈することがないオペラを見るのはかつて無い。

以前、ドミンゴとストラータスの映画版「トラヴィアータ」を見たことがあるが、どういう内容だったのか、今ではほとんど覚えていない。
印象が薄かったとは思わないが何故か記憶に残っていない。だから今回の椿姫は新鮮な驚きとで釘付けになった。

ヴェルディのオペラは好きではないのだが、今回は音楽の素晴らしさも堪能させられた。
序曲の不安と悲愴に満ちた音楽と、あまりに簡潔で空虚というべき舞台に置かれた人物の動きがこれから始まる悲劇を予感させる。
ネトレプコはヴィオレッタそのものだった。
こういう演技を見るとオペラ歌手はまた本格的な俳優でもなければならないと思う。とかくオペラには歌手としての知名度で演技しているとしか思えないような配役があるが、視覚芸術である以上、容姿と演技で観客をがっかりさせるようでは駄目だ。その点ネトレプコは申し分無かった。
ヴィラゾンは顔(眉毛と目元)がちょっとアクが強いが、歌も演技も上手い。(父親役のハンプソンのビンタは本気だったから痛かったろうな。)

今回のオペラはその演出にも驚かされた。
映画版と比べるとその差は天と地ほど違う。豪華絢爛の社交界を映像で表現した映画版。それに対してオブジェとしての舞台装置しかない今回の舞台。だが、それが一層、物語と演技に見るものを集中させている。見事だった。

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posted by なっちゃん at 12:37| 静岡 ☀| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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